私は6月定例会において、1.フォレストシティー開発、2.教育問題の2点質問致します。
まずフォレストシティー開発についてでありますが、この質問は2007年9月議会において、7番議員が取り上げていますが、当時はまだ開発の全容が見えておらず、開発計画を下に回答がなされています。しかし3月議会でフォレストシティー内の市道認定がなされ、現時点では松が丘月の浦線から県道580号線、通称現人橋乙金線の白水大池公園西交差点までのメイン道路が開通しています。
また大規模小売店舗の説明会も開催され、いよいよ大型商業施設の建設が始まります。情報によりますと、今回ホームセンター・ディスカウントセンター・家電量販店の3店舗が中核施設として入居、今年の10月下旬に新設開業するということです。店舗面積は、 ホームセンターが15,570u, ディスカウントセンターが、9,424u、家電量販店が5,040u、その他ドラッグストアーや飲食店、ファッション関係、100円ショップなどの店舗が入居するものと考えられています。
しかし道路事情が悪すぎる、という評価がなされている条件での開業であり、各社集客に力を入れるのは明白ではないでしょうか。
2007年の9月議会の回答では、「計画が完成した時点での交通量は日量約23,000台、そのうち約3,500から4,000台が南部地域を利用すると予想される」というものでしたが、大型商業施設が開業した条件でも交通量の予想は変化ないのでしょうか。
また、交通渋滞の発生は考えてあるのでしょうか。南コニュニティー地区の住民の皆さんは、通学路の心配や生活道路への車の進入、特に慢性的な交通渋滞や違法駐車が発生しないか、とても心配されています。
現時点での春日フォレストシティー開発による、南コミュニティー地区の交通形態について尋ねます。
1.大型商業施設の開業により交通事情はどう変化すると考えられますか、
2.宅地整備による住民の増加で交通事情はどう変化すると考えられますか、
3.当初見込みの交通形態の修正はあるのでしょうか。回答を願います。
次に教育問題の質問をいたします。1点目は全国学力調査についてです。去る4月20日に小学6年生と中学3年生を対象にした、全国学力調査が実施をされました。今回で4回目の学力調査ですが、今回は全国一斉ではなく抽出方式で実施をされました。
文部科学省は、全国で3割程度の抽出型に方針転換しましたが、自主参加も可能にしたため、7割を超える学校が参加した模様です。
しかし、昨年までの全国一斉調査と違い、県と市町村、学校単位での集計結果のデーターは得られず、県単位だけになります。
しかも自主参加では、独自に採点、集計しなければ、市としての実態や水準はつかむことができなくなっています。
今回のテストが、児童・生徒一人一人の指導にどれだけ役に立つのか、どんな方法で役立てようとするのか、はなはだ疑問であります。
全国では13県のみが全校参加であったようです。九州では熊本県以外の6県が全員参加しました。
昨年までのデーターとの比較をする意味が無くなってしまった今回の学力調査を、福岡県教育委員会はなぜ全員参加で実施したのでしょうか、大野城市も学力調査を実施しています。調査結果を今後どのように活用する方針なのでしょうか、その詳細について尋ねます。
2点目は、ゆとり教育について質問します。ゆとり教育は失敗だった、ゆとり教育のせいで子どもたちの学力が下がった、等と批判された為、新学習指導要領の趣旨や内容が的確に反映された、質・量ともに格段に充実した教科書への改善が行われるようです。
ゆとり教育から詰め込み教育への転換と言われる要因でありますが、文部科学省のホームページで公表されています、「教科用図書検定調査審議会」の報告では「教科書に記述されている内容すべてを学習しなければならない、といった従来型の教科書観について、個々の児童生徒の理解の程度に応じた指導の充実・興味関心を持って読み進める・家庭での自習が主体的にできるといった観点から、教科書に対する考え方の転換をする」とあり決して学習量を詰め込む方針ではないと推測されます。また学級編成・教職員定数の改善に関するヒヤリング・意見交換では、複式学級を廃止し少人数学級の実施を求める意見が多く、学習指導面や生徒指導面での効果や成果についての報告もされています。
むしろ教育現場は、環境面でのゆとりを求めているのではないでしょうか。 文科省は学級編成基準を30年ぶりに引き下げる考えを示しています。 先生と生徒が向き合う時間、子どもたちへのきめ細かな指導、教室にゆとりスペースができ学習環境が向上する等の効果が期待できます。本来のゆとり教育とは何か、少人数学級の導入について、大野城市の見解を伺います。
以上で壇上からの発言を終わり、まずフォレストシティー開発の南コミュニティー地区の交通形態について3点の回答を求めます。
後は自席より質問を続けます。
【再質問】
1.(1)南コミュニティー地区の交通形態について
@Aオープン時の混雑は容易く想像出来ますが、その終息までの対策は何か検討されているか。
例えば交通規制、時間帯の進入禁止や右左折禁止などは
B西鉄バスのコース変更や増便あるいは減便等の検討は
ふれあい号のコース変更についての検討は
コミュニティー運営委員会への提言を要求する
(2)大野城市内の宅地開発について(コットンヒルズ 月の浦)
@開発計画の進捗状況は
A公共施設の建設は どんな公園か
- 宅地整備による税の増収見込みは
前半の質問にもあるように、買い物などの環境は良いにしても
交通渋滞などの不便等は、月の浦区や南モミュニティーでの将来の検討課題として位置づけをお願いする。
2.教育問題
(1)全国学習調査について
@県に従い本市も全員参加した理由は
調査結果のデーターは従来と違うと思うが
A学力調査の活用法について(学力向上プランの活用)
各学校で実施している独自のテストの方が、個々の学習課題をつかみ、日々の指導に役立てられるのではないか
B調査の費用負担は、採点・集計はどこがするのか
C今後の方針 来年以降も調査を続けるのか
継続する効果は少ないと考える
本市独自のテストを計画し、県教委に対しその支援を要求
(2)ゆとり教育の変更について
@教育長の見解は
A来年度からの授業量増加への対策は
授業時間の増加 教科書の量・質の増加
現場教員が対応出来うる余裕が講じられるか(事務作業の軽減)
B学級編成基準の見直しについて本市の今後の対応は
実質40人以下の学級と学級編成基準を引き下げた場合の
児童・生徒数とクラスに変化が生じる→その対応は
C少人数学級の導入について
複式学級や少人数授業は子どもの選別になる
子ども同士の討論型の授業が出来なくなる
習熟度別授業は、自己否定感や優越感などの問題がある
基礎的な学力と人間的な豊かさを持つ、育てる事が重要
できる子を伸ばす=できない子はできないままでいい
エリート養成教育を公教育の現場に持ち込む考え
少人数学級の効果や成果は研究しているが実施出来ない理由は
財政担当部局の考えは 市長は、子どもは大野城市の宝という方針であるが教育問題での見解は如何に考えるか
【まとめ】
今回2点質問をしましたが、近隣の大型開発による本市への影響は、
便利な面と、迷惑な面の両面が発生すると考えますが、コミュニティーによる自治力で問題を解決する事に、行政が後押しをすると言う、協助と公助が一体となることが大切だと思います。
また教育問題は、子ども達の未来へ大きく影響を及ぼす大切な問題です。「授業が解らないのは子どもに力がないから」「できに子どもに費やす時間は、できる子の為に費やすべき」「授業が進まないのは
先生の能力がないから」これらの言葉は正解ではないと思います。
なぜなら、個人の能力は生まれつき遺伝子的に決まっているものではありません、人間の能力を育てるのは過去ではなく、将来の環境で決まるからです。そして人間本筋の柱は希望だと思います。
大野城市の未来のために、子どもの教育にお金を使いましょう。
大野城市南地区の道路
県道 長浜太宰府線 現人橋乙金線
市道 松が丘日の浦線 平野日の浦線 畑ヶ坂月の浦線
平野南が丘線 下大利南が丘線 上居屋敷平野線
つつじヶ丘地区内道路 |